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COC科目 京野菜の栽培を習う

COC科目 「京野菜の栽培を習う」

1回(4/15

W106に受講生集合 まず栽培を行う圃場を見学 圃場リーダーの山崎真一君から圃場の説明を受ける(写真1)。その後W106室に戻り、石割照久さんから、今期の授業計画について説明を受けた(写真2、3)。当日の配布資料は以下の通り。

(写真1)山崎君による圃場の説明

(写真2,3)石割さんによる授業計画の説明

配布試料

第2回(4/22

w106に14時半に集合、着替えて圃場に向かう。今日はキウリ、万願寺唐辛子、賀茂茄子、千両ナス、ミニトマトの定植。古いウネに肥料をまいて土を起こして混和し、ウネを幅90cmにととのえた。平鍬だけでウネを整えるのはさすがに難しかったようだ。肥料は、鶏ふん、有機苦土、有機配合肥料などを石割さんのレシピに従って撒いた。各ウネに、それぞれの野菜に適した植栽間隔で目印をつけて苗を定植した(ナス60cm、ミニトマト30cm、キウリ30cmなど)。90 cm幅ウネに今回は一条に植え付けるので、苗の向きは自由でよい旨注意があったが、学生の方は何を言われているのか分からない様子。石割さんから、二条植えする場合には、一条づつ日当りと作業性をよくするために苗の向きに注意する必要がある、との説明があった。灌水がムダにならないようにすり鉢の底に苗を植え付けた。さらにビニールシートで定植した苗を覆った。これは接ぎ木苗は定植直後は風に弱いこと、朝晩は気温がかなり低くなるので作物の痛みを防ぐため、である。支柱のU字針金、ビニールシートを留める杭は学生が自分たちで設置した。

 17時半に作業終了。来週再来週は連休で休講になるため、休講中の水やり当番を決めた。講義はないが4月30日16時、5月7日16時に石割さんが作物の様子を見回る予定であると紹介された。

第3回(5/13

連休で2週間講義がなかったが、みなが水やり当番を交代でつとめ、無事、本日トンネルを外し、支柱を立て、脇芽を取り除き、新芽を誘引した。その後、周りの草抜き。作業終了17時。来週は土寄せして稲わらで覆う作業を行う予定。

トンネルの様子(4/23)

昼間は暑くなるのでトンネルの裾を開ける(4/30)

ナス(5/4)

支柱立て 誘引(5/13)

苗はちゃんと上を向いて育ち始めました(5/15)

第4回(5/20

先週、ビニールのトンネルを外し、支柱をたててだいぶ畑らしくなってきた。まずは今週の作業終了時の様子

それぞれのウネに支柱がたち、脇芽は摘まれ、新芽は誘引され、稲ワラでウネが覆われた。

 

作業は、まず、先週から伸びた新芽を誘引したり、最初の大きな分枝までの脇芽を摘み取った(トマト、万願寺)。

 

 

次にウネの横に溝をほって追肥を与え、平鍬でウネの形を整えた。ウネの間は水が南側に流れるよう傾斜をつけた。

 

最後に稲ワラでウネ全体を覆った(マルチ)。稲ワラでマルチする理由は、雨や水やりで土壌が葉や実に跳ね上がらないようにすることで、これは病気を防いだり実に土ほこりがつくことを防ぐ。さらに土壌表面からの水の蒸発を抑えること、地温の急激な上昇低下を緩和すること、などの作用があると説明があった。

 

キウリにはもう小さな実がつき始めていた。キウリは一日で大きくなるので、頃合いとみたらそのときに収穫するようにとアドバイスがあった。

 

来週は石割さんから京野菜について講義がある予定。

第5回(5/27

京野菜の栽培を習う

石割さんからふたつの資料の配布あり

京の伝統野菜は、明治以前に導入され、府内全域で栽培され、タケノコを含みキノコ、シダを除くものと定義されている。特に京都府では37品目を伝統野菜としていて、この37品目のうち、聖護院ダイコンとか賀茂ナスとか現存するものが34品種、絶滅したものが3品種とのこと。絶滅したものは郡(こおり)ダイコン、東寺カブ、聖護院キウリである。郡ダイコンは細くて根の先がぐねぐねと舞っている不思議なダイコンだった。東寺カブは小さめのカブ、聖護院キウリはイボのある白っぽい小振りのキウリだそうだ。現存する34品目のうち、22品目は出荷がすくないためブランドとして指定されていないが、たいそう辛い辛味ダイコン、小振りで正月のお雑煮に欠かせない茎ダイコン、煮くずれしにくい左波賀ダイコン、羽子板の羽根のような形をした鶯菜(うぐいすな)、奈良漬けになる桂ウリ、小さくてこうじ漬けにするもぎナス、京ミョウガ(芽がすくっと伸びる)、お盆のお供えに欠かせない柊野ササゲ、などなど、魅力的な野菜が紹介された。

さらに京都府のブランド産品として13品目が指定されている。これらは聖護院ダイコン、ミズナ、壬生菜、賀茂ナス、鹿ヶ谷カボチャ、伏見唐辛子、えびいも、堀川ゴボウ、九条ネギ、クワイ、京タケノコ、京山科ナス、聖護院カブである。いずれも有名なので思い当たるだろう。賀茂ナスはとげがきつくて生産者は苦労するとの事、山科ナスは柔らかくておいしいのだが傷がつきやすく日持ちしないので輸送が難しく出回らない由、今年、われわれが栽培している千両ナスはこの点傷がつきにくく出荷に向いているらしい。万願寺トウガラシと花菜は京の伝統野菜に準じるブランド品目に指定されている。万願寺トウガラシは舞鶴万願寺のお坊さんが種子を持ち込んだとのいわれがある。ししとうは小さくて果肉がうすいのに対して、万願寺は果肉が厚く甘くておいしい。伏見トウガラシも大きくて似ている。

これらに加えて、伝統野菜ではないが京都ブランド農産品として、金時ニンジン、やまのいも、紫ずきん(黒ダイズのエダマメ)、黒ダイズ、小豆、丹波クリ、京丹後ナシ、京こかぶが指定されている。

最後に、かつて京都大学農学部長、蔬菜園芸学講座の教授だった矢沢先生が生産者と一緒に育成を手がけられたプチトマトの京てまり/京あかね、ダイコンとキャベツとコールラビの交配種京ラフラン、花街ミョウガなどの「新-京野菜」の紹介もあった。

こうしてみると京都は結構な農業県のようにも思える。学生は講義を聞いてから圃場に向かった。キウリはかなり大きくなっており、2、3本初物を苦労してきたキウリ班が試食した。また女性陣にも初物がプレゼントされた。トマト、万願寺、ナスは新芽誘引。5時に終了。来週は吉野先生の「京野菜のマーケティング」講義と圃場の予定。