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タイ国のカドミウム汚染圃場での低カドミウム蓄積イネ品種選抜試験結果について,現地生産者向け説明会を開催

タイ国のカドミウム汚染圃場での低カドミウム蓄積イネ品種選抜試験結果について,現地生産者向け説明会を開催

タイ国北西部のターク県メーソット郡にはタイ国最大の亜鉛鉱山があり,この鉱山を流れるメータオ川の下流には鉱山から流出したカドミウムによって汚染された水田地帯が広がっています。

 当研究室のジアップ (2013年3月博士号取得,帰国)は,この地域の生産者のカドミウム摂取リスクを低減するため,コメ中のカドミウム含有率が低く,かつ,現地での栽培に適したイネ品種の選抜試験に取り組んできました。聞き取り調査,土壌や各戸の飯米中のカドミウム含有率分析によって汚染水田を特定し,さらにタイ品種42品種の3年間の圃場栽培選抜試験の結果から,RD15号の籾中カドミウム含有率が,現地で広く栽培されている人気品種のKDM105号に比べて,約70%低いことを明らかにしています。

 この成果を現地生産者に広く還元するため,4月30日,メーソット郡役場の公会堂に於いて,生産者を対象とした説明会を開催しました。当日は,司会のウィタヤ医師による趣旨説明,現地NGOグループ代表の講演に次いで,ジアップが成果発表講演を行いました。講演後の質疑応答では,低カドミウム品種RD15号への作付け転換を行った場合のカドミウム含有率の低下の程度と米価の下落の兼ね合いや種子の供給体制などについて活発に議論されました。最後に,間藤教授の,5年間にわたる植栄研の研究活動を支えてくれた地域社会への感謝のスピーチをもって説明会は閉会となりました。

説明会終了後,共同通信のインタビューに答えるジアップ