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田植え(メーソット)

田植え(メーソット)

タイ国のカドミウム汚染田でRD15号の田植えをしてきました。

メーソットはタイ国北西部に位置するミャンマーとの国境の街で,首都バンコクからは車で6時間ほどかかります。タイ国最大の亜鉛鉱山が存在し,鉱山を流れるメータオ川の下流には,鉱山から流出したカドミウムに汚染された水田地帯が広がっています。

植栄研では留学生のJiabを中心として,現地生産者のカドミウム摂取リスクを低減するため,籾へのカドミウム蓄積量が小さく,かつ,現地での栽培に適したタイ国イネ品種の選抜試験に取り組んできました。昨年までの3年間の現地栽培試験によって,RD15号の籾カドミウム含有率が現地で広く栽培されている人気品種KDM105号に比べて約70%低いことを明らかにしています。

今年4月に現地生産者向けの研究成果報告会を行ったところ,会場からRD15号に作付け転換した場合の経済的影響や鳥獣被害について多くの質問がありました。

そこで今年は,田んぼ一枚全面にRD15号を植え付けて栽培し,籾のカドミウム含有率調査と収量調査を行います。

田植えには日本から間藤・落合・松原・宮本・山崎の5人が参加しました。タイ国でJiab, キングモンクット工科大学のPornthiwa先生とその学生5人(モー・マイ・オフ・ペン・プン)も合流。総勢12名の田植えチームです。

まずは田んぼに作られた苗代から苗取り。約30日齢の大きな苗です。引き抜いた苗の絡んだ根を分けます。苗を束にして,植え付け予定の水田に放り込んだところで1日目は終わりになりました。皆泥だらけ。

  

  

2日目は田植えです。1株5個体,30cm間隔で植えていきます。隣の田んぼでは現地の女性たちが田植え中でした。こちらも,物珍しく見つめてしまいましたが,向こうも,「日本人が田植えしている」,と面白そうです。1日かかってRD15号を田んぼ2枚と半分に植え付けました。田んぼの持ち主であるPara氏と一緒に記念撮影をし,今年の田植えも無事終わりました。