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ELCAS(第5回)

ELCAS(第5回)

「植物の肥料科学」では,窒素をケルダール分解法,燃焼法の二つの方法で測定します。前回まで実習を行ってきたケルダール分解法では,試料中に含まれる窒素を全てアンモニウムイオンの形にして測定しました。第5回目の今日はC/Nコーダー分析装置(燃焼法)による窒素・炭素の定量を行います。この方法では試料を燃焼させ,窒素は全て窒素ガス(N2),炭素を全て二酸化炭素(CO2)にして測定します。まずは測定原理の説明から。

装置の概略はこんな感じです。

今回はこの方法で二種類の試料についての定量分析を行いました。一つは前回収穫したコマツナです。みんなで栽培したコマツナは肥料として与えた窒素をどれくらい吸収したのかを調べます。もう一つは,各自の家の近所の農地から採取してきてもらった土壌です。第2回のときに持ってきてもらって風乾してありました。

まずは土壌試料を分析装置にかけられるように準備しました。乳鉢で固まりを押しつぶし,2mmの篩を通します。さらに,ふるった土の一部をめのう乳ばちで微粉砕試料にしました。

準備ができた人から順番に試料を装置にセットします。0.01mgまで秤量可能な天秤で,試料約40mgを正確に石英ボートに測り入れます。ピンセットでつまんでオートサンプラーにセット。

装置稼働の様子を見学してもらいました。オートサンプラーがしずしずとボートを運ぶ様子はたいへんかわいらしいですよ。

その合間にコマツナ試料の乾物重を測定し,乳鉢で粉砕しました。42サンプルの粉砕がちゃくちゃくと進行しました。時間の都合で分析はスタッフが後日行います。生徒さんたちは乾燥コマツナパウダーの匂いの強さに驚いたようです。硫黄化合物の匂いですね。

次回は最終回でこれまでの分析データのとりまとめです。データからどんなことが言えるでしょうか? 最終報告ではみんなのデータを紹介しながら、この実験の目的、方法と結果について報告する予定です。